
今回は雑誌村にて、アンケートサイトを使って、日常的に雑誌を読んでいる1,064名を対象に、
- 普段具体的にどんな雑誌を読んでいるのか
- 他の雑誌じゃなくてその雑誌を読むのはなぜか
について聞いてみました。
このように、ジャンルごとにどんな雑誌がどれだけの人に読まれているのかをグラフで示していきます。
中でも人気の雑誌については、「他の雑誌ではなくその雑誌を読んでいる理由」として回答された内容についても記載します。

本記事を通して新しい雑誌との出会いがあれば嬉しいです。また、人気の雑誌については購読者の口コミも掲載していますが、同じ雑誌でも人によって楽しみ方が異なることも多くて興味深いので、ぜひ楽しんでみてください。

最も読まれている雑誌ランキング
今回アンケートにご協力いただいた1,064名の年代と男女割合は以下のとおりです。
年代と性別
- 年齢:20代〜60代
- 男性:555名(約52%)、女性:509名(約48%)
年代は幅広く、男女の性別もおよそ半々になるようにアンケートを取っています。
アンケート結果に強く影響する部分なので、はじめに明らかにしておきます。


まずは「人気ジャンル」をチェック!
ジャンル
- 総合週刊誌
(週刊文春・週刊新潮など) - 女性ファッション
(VOCE・Oggiなど) - 女性ライフスタイル
(anan・天然生活など) - 男性ファッション
(MEN’S CLUB・MEN’S NON-NOなど) - 男性ライフスタイル
(BRUTUS・MonoMaxなど) - IT・ガジェット
(週刊アスキー・家電批評など) - ビジネス・経済・国際
(PRESIDENT・週刊東洋経済など) - グルメ・トラベル
(おとなの週末・dancyuなど) - 料理・健康
(オレンジページ・クロワッサンなど) - 車・バイク
(オートバイ・Motor Magazineなど) - スポーツ・アウトドア
- ムック本・その他
雑誌の前にまずは「どんなジャンルが読まれているのか」を見てみましょう。
結果は上表の通りかなり均衡しており、多種多様なジャンルの雑誌がバランスよく読まれていることが分かります。

最もよく読まれているジャンルは「女性ファッション」で14%、僅差で「料理・健康」「総合週刊誌」が続きます。

「女性ファッション」「料理・健康」の回答は女性に多かったため、女性の場合はファッション誌や料理雑誌にやや好みが集中しており、男性は女性と比べると好みのバラツキが大きい傾向にありました。

「総合週刊誌」部門ランキング
総合週刊誌TOP3
【1位】週刊文春(19%)
【2位】週刊新潮(9%)
【3位】FRIDAY(8%)
総合週刊誌全体の得票率は以下のとおりです。
総合週刊誌で読まれている雑誌は上記の通りで、1位は「週刊文春」で、2位の「週刊新潮」と2倍の差をつけています。

週刊文春を読んでいる理由として主なものは以下のようなところです。
他の雑誌とは違う視点が多く、読み応えがある。
取材力があってTVよりも情報が濃く、今まさに話題になっていることが1冊でひと通りチェックできる。
深い理由はないけど、週刊誌といえば文春!
週刊新潮やFRIDAYも票は多く獲得していますが、「取材力が高い」「読み応えがある」といった明確な理由はほぼ挙がりませんでした。

芸能界のスキャンダルから政界の闇にまで深く切り込む週刊文春は、やはり根強いファンが多いようですね。
「女性ファッション」部門ランキング
女性ファッション誌TOP3
【1位】STORY(9%)
【1位】Oggi(9%)
【3位】VoCE(8%)
【3位】VERY(8%)
なんと、1位が同率で、3位も同率となっています。
女性ファッション誌は、1位のSTORY・Oggiが9%、6位のCLASSYでも7%と、極めて接戦です。
30〜40代の票が多く、STORYに集まっています。

読まれている理由は以下のとおりです。
<STORY>
ファッションだけでなくメイクやスキンケアについても詳しく発信してくれるので、流行を追うのに便利。
40代で子どもも大きくなった私に、もう一度自分磨きをしようと思わせてくれます
推しが「超絶男子図鑑」の連載に出てたので……笑
<Oggi>
かっこいい女性に憧れがあるので、大人の女性っぽいコーディネートが多いOggiを参考にしています。
ジャニーズWESTの連載目的で購読しています。
<VoCE>
美容情報が他の雑誌より詳しくて、アイテムの細かい使い方まで教えてくれるので。
付録が豪華なのと写真がとても綺麗なのでテンションが上がります。
<VERY>
華やかで気分が上がるけど、無理なく真似できるファッションがたくさん載っている。
ファッション部分だけでなく、コラムなどの読み物も読み応えがあって面白いです。
「ファッションのテイストが好み」「メイクが参考になる」といった理由が全体の7割を占めますが、他には「推しのジャニーズが出る」「モデルがかわいい」といったような、出演者を目的としている人も散見されました。

「女性ライフスタイル」部門ランキング
女性ライフスタイル誌TOP3
【1位】anan(22%)
【2位】クロワッサン(17%)
【4位】日経ウーマン(16%)
【4位】LDK(16%)
女性ライフスタイル全体の得票率は以下のとおりです。
上位4誌で全体の2/3を占めており、4誌はかなり拮抗しています。
読まれている理由は以下のとおりです。
<anan>
美容や流行から経済まで網羅している。
ジャニーズがたくさん載っていて推し活がはかどります。
<クロワッサン>
取り上げる話題も特集もアイテムも全部参考になります!
美容や健康、女性のライフスタイルに合った内容だから。
<日経ウーマン>
働く女性の暮らしにおける工夫が知りたい。
マインドを整える特集や、メモ術・手帳術など、仕事を支えてくれる情報が詰まっているから。
理由をひと通り見ると、
- anan→おしゃれな暮らしに憧れる人
- クロワッサン→丁寧な暮らしに憧れる人
- 日経ウーマン→仕事とプライベートを両立させたい人
が多く読んでいるようでした。

女性ライフスタイル雑誌にはジャニーズが出ることも多いため、「理想の暮らしの参考にする人」に加えて「ジャニーズの推し活として楽しむ人」が多いようですね。
「男性ファッション」部門ランキング
男性ファッション誌TOP3
【1位】MEN'S NON-NO(22%)
【2位】MEN'S CLUB(20%)
【3位】Men's EX(15%)
男性ファッション全体の得票率は以下のとおりです。

読まれている理由は以下のとおりです
<MEN'S NON-NO>
きれいめスタイルが多くて自分のファッションに落とし込みやすいので。
1番有名なので、とりあえず間違いないと思ってずっと読んでます。
<MEN'S CLUB>
パターン別でいろいろなスタイルが載っていて参考になる。
ビジネスファッションとして、スーツはもちろんだがそれ以外も充実していてためになる。
女性ファッション誌と同様に、ファッション誌は扱うスタイルごとにファンがついており、中でも万人に受け入れられる「キレイめファッション」を多く取り上げているMEN'S NON-NOが最も人気。

2位のMEN'S CLUBは、30代以上の男性からの支持が厚く、その理由は「大人の男性にふさわしいファッションが、いろんなパターンで見られる」というものでした。
「男性ライフスタイル」部門ランキング
男性ライフスタイル誌TOP3
【1位】BRUTUS(25%)
【2位】Pen(16%)
【3位】MonoMax(15%)
男性ライフスタイルについては、回答者数が55名と少なめなので、シェア率の信憑性はあまりないものと考えてください。
全体の得票率は以下のとおりです。

読まれている理由は以下のとおりです。
<BRUTUS>
写真が充実していて、単純に読んでいてワクワクする。
デザインや建築などの特集が多く、インテリアの参考になることが多い。
おしゃれに写真を使いこなしていて、他の雑誌よりも洗練されている感じがするから。
BRUTUSは、定期的に特集されるインテリアやファッションが特に人気が高いのですが、ニッチな領域にも強く、コアなファンも多いです。

表紙もおしゃれなので、アートブックのような感覚で楽しむ人も。
「IT・ガジェット」部門ランキング
IT・ガジェット雑誌TOP3
【1位】週刊アスキー(27%)
【2位】日経PC(14%)
【3位】家電批評(12%)
週刊アスキーが頭1つ抜けて1位、2位以下は6位まで僅差が続いています。
読まれている理由は以下のとおりです。
<週刊アスキー>
歴史ある雑誌で、情報の信憑性が高く、
最新のスマホやPCのコアな情報が満載で、ガジェットオタクは必携です。
<日経PC>
スマホや回線の選び方を詳しく説明してくれていて助かる。
PCをうまく使うtipsや旬の情報が詰まっていて、昔から読んでいる1冊です。
<家電批評>
広告がなくフラットな視点で、一般の消費者感覚で家電を評価しており、とても参考になる。
実際にスタッフの方が使った事実を基にした記事で、参考にしてるのはもちろんですが読むだけでも楽しいです。
1位の週刊アスキーは、元祖ガジェット系雑誌なだけあって、情報の最新性や信ぴょう性が多方面から評価されています。「ガジェットオタク」も満足するようなコアな端末情報までカバーしつつ、流行り廃りを捉えた雑誌と言えるでしょう。

日経PCはガジェットの機能を最大限に活かすための方法や、本当に良い商品を選ぶ時のヒントが満載で、初心者からガジェットマニアまで役立つ1冊です。


「グルメ・トラベル」部門ランキング
グルメ・トラベル雑誌TOP3
【1位】るるぶ(26%)
【2位】おとなの週末(24%)
【3位】旅の手帖(11%)
「るるぶ」と「おとなの週末」で全体の50%と明確に人気で、3位以下は僅差の結果となりました。
読まれている理由は以下のとおりです。
<るるぶ>
昔から人気なだけあって、毎回最新の情報が満載で読んでるだけでも楽しい。
お得情報もてんこ盛りでしっかりとまとまっているので、旅行の予定は未だにネットではなくるるぶを参考にしています。
<おとなの週末>
食べ歩きや新たな店の発見がありそうでワクワクします。
面白い飲食店をネットより見つけやすく、「近くにこんな店あったんだ!」という発見の瞬間が楽しくてつい読んでしまいます。

観光地・グルメ情報からお得情報まで、幅広くまとめられているのがるるぶです。
一方おとなの週末はグルメに特化した雑誌で、写真にも力を入れているので見るだけで楽しく、近所のまだ知らないお店との出会いを期待して購読している人も多いようです。

「料理・健康」部門ランキング
料理・健康雑誌TOP3
【1位】オレンジページ(38%)
【2位】レタスクラブ(28%)
【3位】ESSE(15%)
1位オレンジページと2位レタスクラブで全体の2/3を占めています。
読まれている理由は以下のとおりです。
<オレンジページ>
オシャレな節約・時短レシピがたくさん載ってるので、主婦としてはとても助かります。
単なるレシピ本ではなく、生活に役立つ知恵やオシャレな雑貨が知れて読み物として面白い。
<レタスクラブ>
献立カレンダー目的で購読しています。毎日献立を考えるストレスから開放されて本当に助かっています。
人の家の家計簿など、節約情報が詳しく載っているので役に立ちます!

料理雑誌の王道であるオレンジページは、時短・節約レシピが充実している点が人気の理由のようです。

レタスクラブは、旬の食材を使ったレシピが毎月(平日5日×4週分)掲載される「献立カレンダー」が大人気でした。

料理好きでも献立を考えるのは苦手、という人も多いようで、喜びの声がたくさん見られました。
「車・バイク」部門ランキング
車・バイク雑誌TOP3
【1位】CARトップ(30%)
【2位】オートバイ(17%)
【3位】CAR GRAPHIC(11%)
読まれている理由は以下のとおりです。
<CARトップ>
車雑誌が少なくなってきている最近ですが、CARトップは昔から情報量モリモリで楽しませてもらっています。
新車・旧車問わずマニアックな情報までカバーしている上に、480円と安いのでこれからも頑張ってほしい。
<オートバイ>
新車情報からライディングテクニック、整備やおすすめ用品について詳しく書いてあり手放せません。
バイク好きはまず手にするべき1冊。
車・バイク系雑誌が減ってきている中で、CARトップやオートバイなどの定番雑誌がファンの拠り所となっているようです。

中には「高校生の頃から40歳の今までずっと読んでいます」という超古参ファンもチラホラいるようで、根強い人気が伺えます。
「スポーツ・アウトドア」部門ランキング
スポーツ・アウトドア部門については、選択式ではなく記述式で回答をいただきました。
スポーツ系雑誌は競技ごとにたくさん雑誌があるわけではないため、競技単位で「野球ファンならこの雑誌」と多くの人が同じものを読んでいるようでした。

競技別人気雑誌
<野球>
・週刊ベースボール
・Number
・プロ野球ai
・報知高校野球
<サッカー>
・サッカーダイジェスト
・ワールドサッカーダイジェスト
・theWORLD
<アメフト・ラグビー>
・ラグビーマガジン
・アメリカンフットボール・マガジン
<ゴルフ>
・ゴルフダイジェスト
・GOLF TODAY
<プロレス>
・Gスピリッツ
・週刊プロレス
<アウトドア>
・BE-PAL
・Campcar
・GARVY
・岳人
・GO OUT
・Tarzan
・ENJOY!OUTDOOR
スポーツ雑誌は、こだわって雑誌を選んでいる人は少なく、競技ごとに有名なものをとりあえず読んでいるという人が多いようでした。

「ムック本・その他」部門
ムック本・その他部門も記述式で回答いただきました。
特にみんなに人気の雑誌、というのはなかったので、回答の一部を理由とセットでまとめておきます。
DIME | 最新のテクノロジーやトレンドを追うために読んでいます(40代・男性) |
ドラゴンマガジン | ライトノベルが好きなので(30代・男性) |
ムー | オカルト系の話が好きで、同ジャンルの雑誌はたくさん集めています(40代・男性) |
ディアゴスティーニ | コレクションの楽しみです(50代・女性) |
レコード・コレクターズ | 洋楽が好きなので(50代・女性) |
レコード芸術 | クラシック専門の雑誌が他にないので(30代・女性) |
EURO ROCK PRESS | マニアックなバンドまで載っていて読み応えがある(50代・男性) |
Nintendo DREAM | ゲームが好きなので(20代・女性) |
アニメージュ | アニメ雑誌の中で1番面白い(50代・男性) |
TV station | テレビ情報誌の中ではコラムや特集も充実していて面白い(50代・女性) |
芸術新潮 | 毎号特集がユニークで面白い(50代・女性) |
ゆほびかGOLD | 開運の方法がたくさん載っていてスペシャル感がある(50代・女性) |
ダ・ヴィンチ | 本が好きで、情報量がしっかりしているため(30代・女性) |
鉄道ファン | ここに書ききれません(20代・男性) |
PORTERやBATHING APEのムック本 | 付録がほしいので(40代・男性) |
大人の科学マガジン | 子供の頃からサイエンス系の雑誌を読んでいます(30代・男性) |
Newton | カラーで薄くて軽く読みやすい(30代・女性) |
BIRDER | 日本唯一の野鳥好きのための雑誌なので(40代・女性) |
漢字ランド | 頭の体操のため、創刊号から買っています(40代・女性) |
ゼクシィ | パートナーに対する結婚したいアピール(20代・女性) |

ムック本については、細分化されたニッチな趣味嗜好に向けて作られたものが多く、「特に人気のムック本はコレ!」というのはありませんでした。
まとめ:雑誌は楽しい!

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